髪の毛が薄くなってきたのではと思ったら、まず手軽に試すことができる点が育毛剤のメリットです。
ドラッスグトアやスーパー等、多くの人にとっての日常生活圏にて購入できる点、さらにはさほど高額ではないので「試しに」使用できる点などメリットが多いですが、育毛剤を使用すると白髪が増えるのではないかと危惧する人もいるようです。
そこで、育毛剤と白髪の相関関係について詳しくみてみるとしましょう。
目次
育毛剤は白髪防止につながる可能性がある
血行促進は白髪防止にも好影響
育毛剤にも様々なタイプがありますが、頭皮を綺麗にするタイプと血行を促進するためのものの二種類、あるいはそれぞれ合わさったものもありますが、血行促進は白髪防止にも役立ちます。
白髪もまた、血行不良によって起こることが分かっています。
そもそも、髪の毛に限らず人間の毛は元々は白いものですが、メラニンによって着色され黒い髪の毛となります。
つまり、白髪となるのはメラニンが不足するからですが、メラニン不足の原因の一つに血行不良が挙げられます。
つまり、育毛剤によって頭部への血行促進が実現すると、薄毛だけではなく白髪に効果が出る可能性があります。
白髪と薄毛に相関関係はない
育毛剤によって白髪の防止につながる可能性はありますが、白髪と薄毛の両者には相関関係はありません。
かつて「白髪が多い人はハゲない」との都市伝説がありましたが、実際には両者には相関関係はありません。
白髪が多いからと薄毛になることはありませんし、薄毛になったからといって白髪にならないとも限りません。
実際、薄毛と白髪それぞれで悩んでいる人もいます。
決してどちらか一方だけしかならないものではありません。
白髪防止になるのはメラニンが残っている状態
血行促進は白髪防止に寄与するものではありますが、一方で既にメラニンを生成するための色素細胞が既になくなってしまっていると血行促進を行ったとしても白髪防止にはなりません。
血行促進で防止できるのは、メラニンの退化であって、メラニンを活性化させることで白髪を防止するものです。
そのため、色素細胞が既になくなってしまっている場合、どれだけ高額かつ大量の育毛剤を使用しても白髪が黒髪に改善される可能性はほぼありません。
色素細胞の残りはどうやって把握するの?
色素細胞が残っていない状態であれば、残念ながら育毛剤で白髪を防ぐことはできません。
では色素細胞の残りはどのように判断すればよいのか。
この点は白髪の量によります。
白髪がまだらであれば、まだまだ色素細胞が残っていると判断できますが、広範囲に渡って白髪となっている場合、既に色素細胞がなくなっているか、あるいは相当減少していることになります。
伸びてくる髪の毛が常に白髪の部分は、生活習慣の影響ではなく色素細胞がなくなってしまったと考えてよいでしょう。
決して育毛剤の効果がないわけではない
育毛剤で白髪を防止できないとはいえ、本来の目的である「育毛」は効果が期待できます。
そもそも、育毛剤の目的は白髪防止ではなく育毛にあります。
役割が似ていることから、メラニン色素の活性化も期待できるのであって、育毛剤ではなくなってしまった色素細胞は復活できません。
しかし、たとえ白髪ではあっても育毛効果は期待できるので、薄毛に悩んでいるのであれば、育毛剤の使用は間違いではありません。
白髪を防ぎたいなら早めの対策と「プラスアルファ」
ライフスタイルを見直す
育毛剤に頼らずに白髪を防ぎたいのであれば、見直すべきはライフスタイルです。
睡眠、栄養、運動。
これらのバランスが重要です。
何より悪影響をもたらすのはストレスです。
ストレスは体に様々な悪影響を及ぼすものですが、「ストレスを感じない生活」は現実的には難しいです。
そこで、趣味、あるいは運動等でストレスを発散することが大切です。
日ごろからの血行促進
白髪は色素細胞があれば防止できます。
そのため、色素細胞が残っている段階での血行促進は白髪防止となります。
育毛同様、首肩周りをマッサージすることでの血行促進、さらには睡眠、睡眠時にしっかりと栄養を運ぶための栄養補給、これらが重要です。
特に首肩周りは、仕事によっては日常的に凝り固まってしまいます。
実際、目を使うお仕事の人はもみあげ部分が白髪になりやすいとの声がありますが、この点は決して噂ではなく、関連性が取り沙汰されています。
若い時であれば疲れをそうそう感じないことでしょう。
しかし、体には確実に傷跡として残されているので、将来もみあげの白髪で嘆かないためにも若い時からしっかりと血行促進を意識しておきましょう。
まとめ
育毛剤の中でも、血行促進による育毛促進を狙ったものに関しては白髪にもある程度の効果が期待できますが、あくまでも色素細胞が残っていることが前提です。
しかし、育毛には効果があります。
これらを踏まえ、現在の自分自身の頭髪の状況や悩みに合わせた対策を実践しましょう。