髪の量に悩むメンズにとってブラッシングは神経を使うヘアケアの工程ですが、一方で「ブラッシングは薄毛対策に効果的」という噂も耳にしたことがあるのではないでしょうか。
クシを通すたびに大量の毛が抜け落ちていくのを見て不安に思っているあなた。
この記事を読めばブラッシングの重要性やなぜ毛がごっそり抜けるのかの謎が解明出来るはずです。
目次
薄毛のブラッシングは抜けていく…?
ブラッシングを行ったあとのブラシや床に大量の毛が落ちていた…という経験をしたことがあるという男性も多いですよね。
特に抜け毛や薄毛を気にしている人にとっては「ブラッシングのせいで抜けたのではないか?」と気になってしまうもの。
できることなら今ある髪を大切にしたいものですが、ブラッシングを行えば少なからず髪の毛が抜けるのは仕方がありません。
ですが、実は大量に抜けた毛はブラッシングによって抜けているのではなく、そもそも抜け落ちる運命だった髪だったのです。
ブラッシング時の抜け毛はすでに”死んだ毛”
クシで髪を解くと毛が抜ける現象。
実際はブラッシングを行ったから毛が抜けたのではなく、ブラッシングを行うことで抜けていたのが分かった”死んだ毛”だったのを知っていましたか?
健康な髪の人でも1日に100本の髪の毛が抜けると言われていますが、毛根が弱っている人や頭皮環境が乱れている人はさらに毛が抜けてしまいます。
一度毛根を離れた毛は日常生活で自然と抜け落ちるものですが、他の毛と絡まったりワックスなどの整髪料によって他の髪と一緒に留まっている状態なので、ブラッシングを行うことで一気に毛が抜けたように感じてしまうのです。
最初から抜けている”死んだ毛”はブラッシングに関係なく取り戻すことはできないので、毎日のブラッシングはしっかりと行うようにしましょう。
ただし、過度なブラッシングには要注意
髪の毛の量が気になるとついつい鏡に向かう時間が増え、そのついでについつい髪を触ったりブラッシングをしてしまう癖がある人もいますが、過度なブラッシングは毛根にダメージを与えて余計に抜け毛を誘発してしまいます。
ブラッシングは毎日行うべきですが、長時間髪をとかしたり力を入れてガシガシと乱雑に扱うのはやめましょう。
薄毛にブラッシングを行うメリットは?
ブラッシングと聞くと女性や髪の長い人が行うイメージがありますが、髪の短い男性や抜け毛に悩む男性にとってメリットはたくさんあります。
シャンプー前のブラッシングで相乗効果が期待できる
ブラッシングを行う最適なタイミングがお風呂でのシャンプー前で、他の髪に絡んだ抜け毛や汚れ、ホコリやゴミを取り除くことができます。
髪の毛に付着した抜け毛や汚れを取り除いてからシャンプーを行うことでより地肌をしっかりと洗うことができ、シャンプーの泡立ちが良くなるため髪の摩擦を軽減してくれます。
ただ単にシャンプーを行うのではなく、ブラッシング後の毎日のシャンプーで地肌をしっかり洗い頭皮環境を整えることで抜け毛や薄毛予防の相乗効果が期待できるので試してみてください。
適度な刺激の頭皮マッサージで血行促進
薄毛や抜け毛は髪の栄養不足が原因となっていることが多いのですが、その栄養を髪まで届ける役割を果たすのは頭皮に張り巡らされた血管です。
頭皮の血流を良くするためにも適度な回数と適度な力加減でブラッシングを行い頭皮マッサージをしてみましょう。
ブラシの先の刺激が頭皮の同廃物を血液とともに流し、血の巡りを良くすることで髪全体に栄養を運ぶことができますよ!
髪にうるおいやツヤを与える
髪の毛が細くなると髪の表面を覆っているキューティクルと呼ばれるうろこ状のコーティングが剥がれ、枝毛や切れ毛、静電気などを引き起こしやすくなります。
それと同時に髪にツヤやうるおい、ハリが無くなり髪の毛1本1本が弱々しく見えることから地肌が目立つようになってしまうことも。
ブラッシングはただ単に髪の流れを整えたりホコリを落とすだけでなく、ブラシに付着した皮脂を毛先まで伸ばす効果があります。
適度な皮脂でコーティングされた髪の毛は外部の刺激から髪の毛を守り、同時に髪内部の潤いを閉じ込めツヤやコシを与えてくれます。
1本1本の毛が元気になるだけで地肌の見え具合にもいい影響を与えてくれるので、髪の細さやボリュームに悩む人はブラッシングで皮脂を味方につけましょう。
薄毛対策のブラッシングにオススメのヘアブラシ
薄毛や抜け毛予防のケアとしてブラッシングを行う場合に意識してほしいのがブラシの種類で、形状や材質によってはより一層効果的なケアができます。
獣毛ブラシ(猪毛・豚毛)
動物の毛がブラシ部分の材質になっている「獣毛ブラシ」はプラスチック性のブラシに比べて適度な油分と水分を含んでいるため静電気の発生を抑えてくれます。
天然素材である獣毛にはいくつか種類がありますが、その中でも特にオススメなのが猪の毛を使った「猪毛ブラシ」と豚の毛から作られた「豚毛ブラシ」です。
それぞれ特徴があり、猪毛っは毛が固くコシがあるため癖毛の人にオススメで、頭皮へのマッサージ効果も豚毛に比べると高いと言われています。
一方で豚毛ブラシは髪が細く猫毛の人や柔らかいブラシの刺激を好む人におすすめで、特に白い豚毛ブラシは黒い豚毛のブラシよりも柔らかく地肌に優しい刺激でマッサージをすることができます。
クッションブラシ
ブラシの本体部分と毛の部分との間に適度な空気を入れてクッション性を出したタイプの「クッションブラシ」は、ブラッシング時の過度な刺激をクッションが吸収してくれるためソフトで効率よく頭皮マッサージができるタイプのブラシです。
また、クッション部分の形状を四角くすることでさらに効率よくブラッシングできるようにした形のブラシを「パドルブラシ」といいます。
どちらも頭皮マッサージの程よい力加減が分からないという人や忙しい朝についついガシガシとクシを通してしまいがちな男性におすすめできるタイプと言えるでしょう。
ウッドピンブラシ
ウッドピンブラシはその名の通り毛先部分が木材や竹などの木製になっているのが特徴のブラシです。
目が粗い毛部分はブラッシングを行うことで地肌をほぐし、頭皮に適度な刺激を与える作りになっています。
使用される木材の天然油分を髪全体に行き渡らせることで自然なツヤを与えてくれますよ!
まとめ
ブラッシングはスタイリングや寝癖をなおすだけのためでなく、髪の汚れを落とし頭皮に刺激を与えることでマッサージの効果も期待できます。
せっかく使うなら自分の髪質にあった材質や形状のブラシを選び、薄毛対策ケアを毎日の習慣にしてみましょう。