美容室と理容室の違いとサロンワークのポイント

美容室と理容室について

美容室と理容室の利用者数

人むかし前は理容店、女性はパーマ屋さんが社会の常識でしたが、近年美容室を理容する男性が増えて来ています。
年代による差は明確で、10代、20代に美容室派が多く、この年代では4割に達しています。
50代では4%にしか過ぎませんでした。

併用派も増加しているものの、美容室の増加率が高くなっています。
全体では、27%が美容室を利用していると回答しており、増加率は14%であるのに対し、理容室は8%に過ぎません。

理容の生い立ち

理容の原型である西洋理髪は、古代エジプトから始まり、ヨーロッパに広がりました。
中性のヨーロッパでは理容師は外科医も兼ねていて、カットやシェービング以外にも抜歯や簡単な手術も行っていたそうです。
日本の理容を見ると、容姿を整えるという意味がありますが、それを仕事として見た場合、歴史的には髪を切ることを中心に、髭を整えたり、剃ったりすることに集約されていました。

明治時代の刈り込み料金表を見ますと、機械刈り、鋏刈、顔剃、丸剃と出ています。
現在では男性のヘアスタイルも多様化し、ファッション性、デザイン性もより多く求められました。
とはいえ、まだ一般の理容室に来店するお客さんの大半は、毎回同じヘアスタイルにしてもらうことを望んでいます。

理容師と美容師の違い

理容師の仕事は髪を切る調髪と顔剃りが二大技術といって良いでしょう。

出典: images.unsplash.com

顔を剃る技術は美容師には出来ません。
よく違いが現れているのが椅子です。
顔そり、髭を整える作業をしやすくするため、仰向けに倒すことができます。
理容師はたくさんの種類の鋏を使います。

現在では肌の健康管理を叫ばれるようになりました。
理容師は背筋を伸ばし肘を高く保ちます。
理容師の特徴として、シャンプーにマッサージを加えます。
耳の周りも剃ってくれるのが特徴です。

サロンワークのポイント

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お客が当然と考えているサービス、あるいはどの店でもやっているようなサービスを提供してもお客様は満足しません。
そのサービスの提供を受けてワクワクしてしまうようなサービスや全く予期しないサービスに感動を感じるのです。
例えば、「店主がわざわざ席まで挨拶に来てくれた」「印象がぐんと若返りましたね」と予測できなかった行動をかけられた時、「また、次回もこの店に来よう」と思います。
顧客の誕生日などの情報を店の全スタッフが共有していけば、お客様が予約が入った際は、ちょっとしたプレゼントを用意しておけば喜ばれますし、髪型やカラーリングの好みも事前にパソコンで情報確認することができます。

初めて来店したお客に対しては、店長が名刺を差し出して必ず挨拶することです。
一度でも店を利用したお客に対するフォローは、マメに行うことです。
お礼状などです。

個別対応での接客

お客様は十人十色でなく、十人百色です。
マニュアル通りの対応でなく、それぞれ個別対応に重点を置く必要になります。
常連客の中には「お客様扱いしなくて良い」という方もいます。
それぞれのお客様に対してどれが適切なサービスなのか、常に自分たちで判断してサービスを提供していくことになりますが、その兼ね合いは難しいものがあります。
ポイントはお客様の特徴をいち早く掴むことが大切です。

顧客とのコミュニケーション術

相手の気持ちを察する、ということは「他人の顔色を伺う」のではなく、「相手を思いやる気持ち」に他なりません。
美容室の店内はお客を観察をしやすい作りになっているので、
①お客様を観察しよう、見よう、会話しよう
②お客様の気持ちを考えよう、想像しよう
③お客様の笑顔のために行動しよう!工夫しよう!
です。

「今のサービスをちょっと変えてこんな風にやってみたら。お客様が喜ぶのではないだろうか」と事柄を常に考え、お客様の希望・要望を掴むためにお客様の視点に立ってサービス工夫することが大切です。

カウンセリング編

①専門用語をわかりやすく翻訳しよう
専門用語をできる限りわかりやすい言葉に翻訳することです。
自分が素人の場面を思い出そう。
カラーについてのカウンセリングも「今回はアッシュ系を入れましょう。前回のピグメントが残っているのでライトナーでベースを整えて。あと前処理としてケラチンをつけましょう。」と言われたとします。
お客様の頭の中では、「アッシュってどんな色?何が言いたいのよ!」と困惑してしまいます。

②スタッフ間で想像を膨らませて、意見を言いましょう。
女性は具体性を求めます。
専門用語→わかりやすい翻訳→こんなに役立ちます→こんなに明るくなります
といった流れが大切になって来ます。
お客様にとってのメリットをココロに響くように伝えましょう。
説明上手、納得させ上手の美容師さんになりましょう。

まとめ

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美容師、理容師の間ではサービスも違うことから、お客様の来るニーズも変わります。
個人的には髭を剃ってくれるからトータル的には理容が社会人的だと感じます。
時代の流れもあり、日々研鑽してることでしょう。

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