美容業界が成長しているため、市販のヘアケアグッズも多々登場しています。
くせ毛のトリートメントも登場するなど、くせ毛で悩んでいる人にとってはありがたいものではありますが、果たして市販のトリートメントでくせ毛はどれだけ改善するのかを紹介します。
また、くせ毛の種類によってはとある「SOS」が潜んでいるケースもありますので、その点についても解説します。
目次
くせ毛は市販のトリートメントで改善できる?
完全な改善は難しい
結論からお伝えすると、「完全な改善は難しい」です。
ある程度抑える効果はありますが、くせ毛そのものをストレートパーマや縮毛矯正をかけたかのような直毛とすることは残念ながら難しいです。
その理由は、くせ毛は体質だからです。
遺伝子情報に「くせ毛」として情報がインプットされています。
仮にですが、市販のトリートメントでくせ毛を完全に抑えることができたといても、生えてくる髪の毛はくせ毛です。
つまり、一時的に改善できても、生えてくる毛がくせ毛である以上、「完全に」直毛にすることは難しいです。
しかし、表面的なくせ毛の改善には期待できます。
継続しての使用で効果が出る
市販のトリートメントは、継続して使用することで、髪の毛に浸透する栄養成分が徐々にくせ毛を改善させるものです。
そのため、一度使用した程度で劇的にくせ毛が改善することはありません。
コツコツ継続して使用することで、次第にくせ毛が緩和されていくものです。
つまり、継続での使用が大前提です。
継続して使用し、徐々に髪質を変えてくせ毛を改善させることが狙いです。
市販のトリートメントでくせ毛を改善させるための正しい使い方
しっかりと浸透させる
トリートメントは、含まれている栄養成分を髪の毛に浸透させることが重要です。
シャンプーのように、汚れを洗い落とすためのものではありません。
そのため、時間に余裕をもって浸透させましょう。
パッケージには「5分程度」とありますが、理想を言えば5分ではなくもっと長い時間浸透させたいところです。
忙しい人にとっては時間の確保は難しいことでしょう。
しかし、くせ毛を改善させるためには、5分では心許ないです。
浸透時間は長ければ長い程よいので、時間に余裕をもって浸透させましょう。
汚れをしっかりと落としてから使用する
トリートメントは髪の毛の汚れを落とすための物ではなく、トリートメントに含まれている成分を髪の毛に浸透させるためのものです。
そのため、髪の毛に汚れが付着していると効果が減少します。
塵や埃といった生活の中で付着したものだけではなく、ワックスやヘアオイルも同様です。
これらが付着していると、トリートメントの浸透を妨げます。
髪の毛に「何も付着していない状態」こそ、トリートメントを使用するための条件です。
使用後はしっかりと乾かす
市販のトリートメントを使用後はすぐに乾かしましょう。
自然乾燥ではなく、ドライヤーで乾かし、栄養成分を髪の毛に閉じ込めることが大切です。
自然乾燥の場合、乾きながら雑菌が生まれてしまうケースもあれば、濡れている状態の髪の毛はダメージを受けやすいため、せっかくトリートメントを浸透させても髪の毛が傷んでしまいます。
そのため、すぐに乾かすことも大切です。
くせ毛になってしまった場合には注意?
AGAの可能性
それまで直毛だったものの、くせ毛になってしまった場合、AGA(男性型脱毛症)の可能性があります。
AGAが発症すると髪の毛に様々な変化が見られますが、軟毛化もその一つです。
髪の毛が柔らかくなることで、寝ぐせが付きやすくなります。
それまで直毛だったものの、軟毛化でくせ毛のような状態となっているケースがあります。
この場合、残念ながらどれだけ長期間市販のトリートメントを使用しても改善されることはありません。
トリートメントの使用で効果が出ない場合、急に寝ぐせが付きやすくなった場合は、市販のトリートメントに頼るのではなくAGA治療を見据えましょう。
加齢のケースも
AGAではなく、彼に伴うくせ毛化も見受けられます。
加齢に伴い筋力が低下することで、頭皮の筋力も低下します。
結果、毛穴の形が変わってしまい、髪の毛がまっすぐ生えなくなることでくせ毛となります。
この場合も市販のトリートメントで改善できる可能性は低いです。
この場合、トリートメントよりも頭皮マッサージなど頭皮の筋力の維持・アップを狙い、毛穴のたるみを改善することでくせ毛の改善も期待できます。
まとめ
市販のトリートメントだけでくせ毛を改善することは難しいですが、ある程度抑えることができるのも事実です。
一方で、それまで直毛だったもののくせ毛になった場合、加齢、あるいはAGAの可能性が潜んでいます。
もしも加齢やAGAが原因でくせ毛になってしまった場合、市販のトリートメントでは改善できません。そのため、まずは「なぜくせ毛になってしまったのか」を整理し、原因に合わせての対策を講じることが大切です。