AGAこそ多くの男性が悩まされている薄毛の「正体」です。
薄毛対策をと考えたら、まずはAGAを理解することが大切ですが、AGA対策として亜鉛が有効との声があります。
果たして本当に亜鉛がAGA対策になるのか、AGAと亜鉛の関係にスポットライトを当ててみました。
目次
AGA対策に亜鉛は有効なのかを徹底検証
亜鉛「だけ」では意味がないAGA対策
結論から言えば、亜鉛はAGA対策に効果が期待できるのですが、亜鉛「だけ」では効果は期待できません。
AGAとは、ホルモンの影響によってヘアサイクルが乱れ、本来成長するはずの毛が抜けてしまう状態を指します。
ここでポイントとなるのが「毛を抜こうとする働き」と「毛を生やそうとする働き」は別な点にあります。
オーソドックスなAGA対策として、プロペシア(フィナステリド)とミノキシジルの併用が挙げられますが、プロペシアによって抜け毛を阻止し、ミノキシジルによって発毛を促進します。
端的に言えば、毛が生えようとする働きより、毛を抜こうとする働きの方が強ければ抜け毛が目立つようになりますし、毛が生えようとする働きの方が強ければ、抜け毛はさほど目立ちません。
そして亜鉛とは、抜け毛防止よりも発毛・育毛成分が含まれています。
つまり、亜鉛をどれだけ摂取しても毛を抜こうとする働きには影響がありません。毛を生やそうとする働きを高めるものです。
いわば、亜鉛はフィナステリドではなく、ミノキシジル側の働きをする栄養成分です。
そのため、毛を抜こうとする働きが強まり過ぎていると、亜鉛だけでは効果が期待できません。
プロペシアと併用することで亜鉛の働きが期待できる
亜鉛は抜け毛防止ではなく、発毛促進が期待できる栄養です。
そのため、抜け毛防止に関しては、他の力を頼る必要があります。
そこでプロペシアです。プロペシアによって抜け毛を防止することで、亜鉛の育毛力が期待できるようになります。
つまり、亜鉛を摂取しているけど抜け毛が減らないと嘆いている人は、毛を抜こうとする働きが強まっている、つまりはAGAがかなり進行している状態なので、プロペシアが必須だと考えてよいでしょう。
決して亜鉛の効果がない訳ではなく、もはや亜鉛の力で発毛力を刺激しても、毛を抜こうとする働きの方が圧倒的に強い状態なのです。
亜鉛はAGA治療でも用いられている
AGA治療は近年、多様化を遂げています。かつてはプロペシアとミノキジル程度の選択肢でしたが、近年はメソセラピーやHARG等、様々な方法が登場しています。
メソセラピーやHARGとは、育毛に期待できる成分を頭皮に直接注入する治療で、含まれている成分はそれぞれ異なります。
そこに、亜鉛が含まれているケースもあります。
つまり、亜鉛の有効性は医学的見地からも認められています。
AGA治療で心掛けるべきこと!
亜鉛を含め、治療は長期的視野で
AGA治療は基本的に長期戦です。
数日プロペシアを服用する程度で効果が出るものではなく、継続することで徐々に体内環境を変えていくものです。
そのため、効果が出るまではAGAの進行具合次第です。
まだまだ若く、発毛力も十分であればプロペシアで毛を抜こうとする働きを抑えるだけでも効果が期待できますが、年齢を重ね、発毛力そのものが衰えている場合にはプロペシアだけではあくまでも「抜け毛阻止」しか期待できませんので、ミノキシジルや亜鉛等、発毛に期待できる成分を服用する必要がありますが、もちろん数度服用する程度で効果が期待できるものではなく、日々継続して摂取・使用することで効果が高まるものです。
薬や亜鉛だけに頼らないAGA対策を
フィナステリドやミノキシジルといった医薬品、あるいは亜鉛等の栄養成分だけに頼るのではなく、日々の生活を見直すことも立派なAGA対策です。
例えば喫煙は血行不良を招くので、AGAで悩んでいるのであれば控えた方が良いでしょう。適度に運動を行い、血行促進することも立派なAGA対策です。
また、今回は亜鉛をクローズアップしていますが、亜鉛だけではなく、タンパク質やビタミンも髪の毛を作る栄養成分なので、これらを摂取することも効果が期待できます。
つまり、食生活の見直しも重要です。
サプリメントが普及していますので狙った栄養をピンポイントで摂取できますが、食生活から見直し、日常的にこれらの栄養を摂取できれば、AGA対策の効果も高まることでしょう。
まとめ
AGAは多くの男性が大切にしている髪の毛を奪っていくものですが、メカニズムが解明されていますので、適切な対策により、AGAから身を守ることが可能です。
かつて薄毛や抜け毛は運命のようなもので、黙って見守ることしかできない物でした。
しかし、今の時代はAGAとして理論が確立されています。
亜鉛を含め、AGAに効果的な対策は何かが解明されていますので、効果が期待できる様々な対策を行い、いつまでも「自分の髪の毛」を守ってみてはいかがでしょうか。