「パーマをかけると髪が禿げる」という話を聞いたことがある方も多いのではないでしょうか。
パーマで外見が変わる、おしゃれになるというイメージがありますが、禿げるということであれば、パーマをかけるのをためらう方も多いでしょう。
実際にパーマは禿げるのか、パーマと薄毛の関係、薄毛になるのを防ぐ方法について解説します。
目次
パーマで禿げる可能性がある方の特徴
パーマで確実に薄毛になるわけではありませんが、以下のような方はパーマをかけない方が良いでしょう。
- 頭皮に強いかゆみがある
- 頭皮が炎症を起こしている
- 抜け毛が異常に多い
- 以前パーマをしたときに頭皮が痛かった
髪の毛は誰でも1日に50本から100本くらい抜けるため、抜け毛自体は普通のことです。
しかし、指でとかしたときに髪の毛が異常に多く抜けるなど、いつもと違う状態の場合は、パーマをかけるのを控えたほうがよいでしょう。
また、パーマをかけるときに頭皮に痛みを感じたことがある方は、薬剤の種類を変えれば問題ないかもしれません。
いずれの場合も、美容師に相談するのがおすすめです。
パーマと禿げの関係性
薄毛が気になったとしても、パーマが原因ではない可能性があります。
ここでは、禿げパーマをかけるとなぜ「禿げる」といわれるのか、理由を紹介します。
髪が細くなる
パーマをかけると、キューティクルが一度開きます。
その結果、毛髪内部のタンパク質などの栄養分が流出し、毛髪が細くなります。
また、傷んだ髪は切れ毛の原因にもなり、薄毛の進行を早める可能性が高いです。
髪が乾燥して傷む
髪は弱酸性のため、アルカリ性のパーマ液をかけると髪が傷みます。
また、髪にアルカリ性の液が残っていると、ドライヤーで熱を加えたときに変質が起こりやすくなる点にも注意が必要です。
キューティクルが剝がれやすくなったり、髪の油分が減ってパサついたりなどの症状が出ます。
髪が傷みやすくなる
ヘアサイクルが乱れ、髪が細く短くなっているところにパーマをかけることは、人為的に化学変化を加える行為です。
また、せっかくパーマをかけても時間が経てば髪は元に戻ろうとするため、場所によってパーマが取れたり残ったりした状態になり、違和感を覚えることもあるでしょう。
薄毛に気づきにくい
薄毛を隠すために、パーマをかける方も多いのではないでしょうか。
パーマをかけると髪にボリュームが出て、薄毛を隠すことができます。
しかし、他人に気づかれにくい反面、自分でも気づきにくく、気付いたときには薄毛が進行していることがあるでしょう。
施術中に髪が抜ける
パーマはロッドを巻き、薬剤を塗布することで理想的な形を作ります。
髪を巻くときに強く引っ張るため、頭皮に負担がかかり、抜け毛の原因になります。
パーマをかける際の注意点
パーマが原因で禿げないためには、頭皮環境のチェックや正しいヘアケアが重要です。
ここでは、パーマでおしゃれを楽しむための注意点を紹介します。
事前に頭皮環境をチェックする
前述した「パーマをかけてはいけない人」に自分が当てはまっていないかチェックしましょう。
痛みやかゆみのチェックに加え、頭皮に赤みがないか目視で確認することが大切です。
ヘアカラーとは別の日にかける
ヘアカラーは、パーマと同様に薬剤を使用するため、頭皮や髪に負担がかかります。
同じ日に行うと負担が大きくなるため、別の日に行うようにしましょう。
何日あけるか、どちらの施術を先にするかは、美容師と相談して決めるのがおすすめです。
ワックスの洗い残しに注意
ワックスは、パーマヘアのスタイリングによく使われます。
ワックスが頭皮に付着すると頭皮環境を悪化させ、ハゲの原因になります。
よく泡立てたシャンプーで頭皮をマッサージしながら洗い流しましょう。
シャンプー・トリートメントの選び方
特に、ツイストパーマは通常のパーマに比べてダメージが強いため、全体的にパサついた質感になります。
髪の手触りが気になる方は、ダメージヘアやパーマヘア用のシャンプーやトリートメントでしっかりケアをしましょう。
ヘアオイルとヘアワックスの使い方
パーマのかかっている毛先を中心に、ヘアオイルを手のひら全体にのばします。
なじませるときは、摩擦が起こらないよう、優しくなじませるようにしましょう。
ワックスを適量とり、髪全体になじませ、髪の内側に手を入れて髪を持ち上げ、髪全体になじませればスタイリング完了です。
また、ワックス+オイルでツヤも出せます。
髪が傷んだときの対処法
髪に優しい薬剤を使用したパーマ剤でパーマをかける以外に、髪のダメージに対処する方法があります。
- 次のパーマは1~2ヶ月後
- ダメージケア用のシャンプーを使う
- 技術力のある美容師に施術を依頼する
パーマの仕上がりに満足できなくても、すぐに再挑戦せず、最低でも1~2カ月は待ちましょう。
パーマをかけた後は、ダメージヘアに適したシャンプーやトリートメントでケアをします。
また、技術力がある美容師であれば、髪質やタイプに合った適切な方法を選んでくれます。
確かな技術と信頼のある美容師に相談するのが安心です。
パーマが薄毛の原因とは限らない!注意点を押さえてパーマを検討しよう
パーマをかけると、ヘアケアをせず髪が傷む、元々薄毛になっていたことに気付かないなどが原因で「禿げた」と感じることがあります。
しかし、髪が細くても、パーマをかければ髪に自然な動きとボリュームが出て、ヘアスタイルのバリエーションが増え、おしゃれを楽しむことが可能です。
髪質や頭皮の状態を確認し、健康な髪を維持しながらパーマスタイルを楽しみましょう。