坊主で「天パやくせ毛が治る」「天然パーマになる」は都市伝説。

男性の中には坊主の経験がある方、またはこれから坊主にチャレンジしてみようかと検討している方もいらっしゃると思います。
そこで気になるのが「坊主にしてからくせ毛になった」「天パだったけど坊主にしたらストレートになった」など巷で噂される髪質の変化。

結論からいうと、実際に坊主にすることで生まれ持った髪質が変わることはまずあり得ません。

坊主にしてもくせ毛や天パが治らない理由

元々くせ毛や天パで悩んでいる人が坊主にしても、うねりが収まったりストレートになることは髪の毛の構造上ありえません。
そう断言できるの理由は髪の根元の特徴にあり、天パの人は毛根で生まれて頭皮から出てくる段階ですでに髪の毛はうねった状態でクセがついてしまっているからです。

坊主にしても毛根をまっすぐにできる訳でもないので、剃ったところで髪の毛を生成する毛根にカーブが付いていれば癖がなくなることは物理的に不可能な話。

つまり、生まれ持ってのくせ毛や天パの髪はどんなに短く切ったり剃ったところで生えてくる髪の毛はカール毛といえます。

坊主にしてくせ毛になった理由は?

坊主を経験してくせ毛になったと感じる男性も、実際に居ることはいます。
ただ、くせ毛になった原因が坊主では無く、全く別の所にきっかけがあったからというのが正確な表現です。

例えば、学生時代に部活動やファッションとして坊主にしたのをキッカケにサラサラストレートが猫毛や天然パーマになったと誤解する方は多くいます。
しかしその大半の人は、思春期による髪質の変化が原因ということに気付かずに「坊主にして天パになった」と思い込んでしまっているようです。

元々が天然パーマの人を除くと、子供の髪の毛はサラサラで髪質も細くあまり目立つほど癖がないのが特徴ですが、成長とともに大人の髪質に変化することでうねりやクセが出てきます。

髪の毛は1か月に平均で1cmほど伸びるのですが、子供の髪の時に坊主にし髪を切らずに伸ばしたとすれば、髪が伸びて見た目に変化が出てくるまで約半年はかかります。
身長の変化や声変わりですら半年でかなり成長の差が出る思春期を考えると、坊主にしてから髪を伸ばしている間に髪の毛も大人の毛に変わっていても不思議ではありません。

ツーブロックや刈り上げも影響はなし

ツーブロックや部分的な刈り上げをしたいけれど部分的に髪質が変わるのではないかと思っている人もいると思います。
ですが、これまでの説明の通りバリカンを当てても生えてくる髪は元の髪質なので心配はいりません。

ただし、坊主部分だけバージンヘアでその他はブリーチやカラーをした、または坊主部分だけハイトーンのカラーをしたとなると、後になって部分的に髪質に違いを感じることはあるかもしれません。
カラーをしてダメージを受けた髪の毛とバージンヘアには髪のコシやハリに違いがでるので、坊主が原因ではないにせよ多少の髪質の違いが現れることを想定しておきましょう。

最近ではハイトーンのカラーや繰り返しブリーチをしてもダメージを軽減させる薬剤も増えてきています。
部分部分で髪の質が変わるのが不安であれば、ダメージを最小限に抑える液剤でのカラーリングやカラー後のケアをしっかりと行うことも、髪質を変えないための大切なポイントです。

まとめ

髪質を変えるために坊主にするかを検討していた人にとっては残念な話だったかもしれません。
ただ、髪質が変わるのが嫌で坊主や部分的にバリカンを当てることをためらっていた男性は安心してください。

また、30代、40代と年を重ねるごとに幼少期の成長のように髪質の変化も訪れます。
その時に「元の髪質に戻りたいから」という理由で坊主にするのも止めておくほうがいいかもしれません。

ダメージや弱った髪が原因でおこるうねりに対しては、坊主よりも生活習慣や食生活の改善をしたほうがある程度であれば髪質は変化させることはできるのでおすすめです。

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