徹底検証!京都には安い床屋が多いとの噂は本当?

日本国内からはもちろんですが、世界中から観光客が集まる街・京都。
街そのものが観光名所であるこ点やインバウンド効果もあり、常に多くの人で賑わいを見せている街ですが、決して観光客だけではなく、住んでいる人もいます。
住人向けにも様々なサービスが充実していますが、京都には安い床屋が多いとも言われています。
その噂が本当なのか、様々な角度から検証してみました。

京都には古いお店が多い

昔ながらのお店が多い

京都は床屋に限らず、昔ながらのお店が多いです。
近年、大きな街は合理的な開発が進んでいますので、商店街よりも商業モールの方が好まれる傾向にあります。
しかし、京都は長い歴史を誇る街です。
そのため、再開発する余地がほとんどありませんので、大きな商業施設を建てる土地がありません。
勿論郊外、京都の人々が言う「洛外」には大型商業施設も登場していますが、中心部になると一店舗程度であればともかく、大きなお店を出店するための場所などありません。
結果、京都には床屋だけではなく、創業何百年というお店が多いです。
新規のお店が出店しないということは、老舗にとってはライバルがいないことになりますので、昔ながらのお店が比較的多く残っています。

法律的な側面もあります

実は京都は、今でこそ様々なチェーン系企業が登場していますが、かつては地元産業を守るという名目で、新規業者の進出を規制する法律がありました。
京都が「排他的」と言われる所以の一つですが、つまりは新規の業者が進出できなかったのです。
そして、法律はなくなったものの、その気風はまだどこかに残っていますので、東京で流行の美容院が京都に進出するのが簡単ではありません。
もちろん京都にも東京や大阪で人気を集めているサービスの支店やチェーン店も姿を見かけますが、飲食店等のチェーン店と美容業界は少々事情が異なりますので、先の話同様、昔から営業している床屋が「残りやすい」環境にあります。

人が多い

床屋に限らず、どのような業態であれお客がいてこそです。
お客が少なくなり、売上も低下すれば営業そのものを考え直さなければなりません。
その点京都は先にもお伝えしたように、新規のお店が進出しにくい環境があります。
その一方で、京都は人口が多いです。特に中心部は人が多い点に加え、観光客も多いです。
さすがに京都に観光で来た人が床屋を利用する機会は少ないですが、他のジャンルであれば、「可能客ではなく地元の人向け」のお店を見てみたいと思うこともあるでしょう。
このように、様々な理由が重なっていることで、昔ながらのお店が多いことから、床屋もそれなりに多いのです。

京都に安い床屋が多い理由

京都は実はケチ?

京都に安い床屋が多い理由として、京都の人間の気質が挙げられます。
語弊を恐れずに言うのであれば、京都は全体的に見ればケチな人が多いです。
ケチといえば関西であれば商人の街・大阪を思い浮かべる人も多いことでしょう。
しかし、京都もまた、普段はあまり無駄遣いをしません。
そのため、ライバルが少ないにせよ、安いサービスが求められますので、安い価格で出店している床屋も珍しくありません。
よく言えば、京都の消費者は目が肥えているということです。

独自路線のお店ばかりだからこそ

京都には、いわゆる「独自路線」の個人商店が多いです。
チェーン店の方が大量仕入れによるコストダウンが見込める一方で、フランチャイズともなればノルマがあります。
無理してでも売り上げを増やさなければなりませんが、個人店の場合、ノルマを自分なりに設定している人はいるかもしれませんが、ノルマを強制されている訳ではありません。
そして、いくら個人店が多い京都ではあってもある程度の相場は形成されていますので、相場に基き、少し安めにと設定している床屋が多いです。

クレジットカードが使えないからこそ安い

京都の床屋は昔ながらの個人経営店が多いです。
そのようなお店は、クレジットカードが使用できないケースも多いのですが、多くの方がご存知のように、クレジットカードが使えるお店は、お店側としてクレジットカードを発行している信販会社に手数料を支払っています。
そのため、サービス料金にクレジットカードの手数料を「上乗せ」していますので、正規料金よりも実は多少高めに設定しているケースが一般的です。
しかし、現金のみなので、信販会社に手数料を支払う必要がありません。
つまり、定価を安く抑えることができるのです。

まとめ

京都は安い床屋が多いです。
その理由を様々な角度から考えてみましたが、様々な理由を知れば知るほど、京都に安い床屋が多いことが頷けるのではないでしょうか。
歴史のある街だからこそ、床屋に限らず昔ながらのお店が多い点、そして、法律の問題もあれば、歴史があるからこそ土地取得の問題など、様々な点が挙げられます。
観光客として訪れて床屋を利用する機会はあまりないかと思いますが、京都を歩きながら個人のお店を見かけたら、これらの事情を思い出してみるのも京都の楽しさに幅を持たせてくれることでしょう。

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