髪の毛って何?髪の構造など色々とご紹介

カラーリングやパーマなど近年は色々なヘアスタイルができるようになりました。
そこでカラーリングやパーマなどは髪の毛のどんなところに作用しているのか?そもそも髪の毛って何?
ヘアスタイルには大いに興味があってもその根本となる髪の構造については知らない人がほとんどです。
また髪の構造が知りたいということは髪のトラブルが気になっている方も多いです。

髪の構造を知っていれば
「自分の髪のダメージレベルや今自分の髪にパーマやカラーリングしていいのか?」
そして
「パーマやカラーリングがうまくいくのか?」
「自分の髪に合ったヘアケア方法」
がわかります。

髪の毛の構造 基礎知識

髪の毛は3層から成り立っています。

キューティクル

キューティクルとは髪の毛の一番表面の部分でウロコ状に重なり合っています。
よくトリートメントなどヘアケアの宣伝とかでキューティクルという言葉がでてきます。

キューティクルの角層にはMEAという脂質で覆われており、髪の毛表面の摩擦を防ぎ手ざわりを良くしたり、艶を出したりします。
髪がダメージしてしまうと、このウロコ状に張り巡らされたキューティクルが剥がれてきて、髪のパサつきや絡みの原因となります。
しかし、キューティクルが多少剥がれたぐらいではダメージレベルはまだ低めです。トリートメントでケアできる状態です。

コルテックス

コルテックスは髪の毛の90%程度を占めているもので繊維状のタンパク質が主成分となっており髪の2層目にあります。
また、髪の毛の水分もコルテックスに含まれているため、髪のダメージが大きくなりコルテックスまでダメージしてしまうとタンパク質と水分が抜けてしまい髪の毛がカラカラになってしまいます。

コルテックスにはメラニン色素も含まれるため、ダメージが大きくなるにつれて金髪になっていきます。
髪の毛の毛先が金髪になってしまっているヘアの方をよく見かけますが、それはコルテックスまでダメージしてしまっているということです。
髪のダメージレベルで言えば大です。

メデュラ

メデュラは髪の毛の中心になるもので柔らかいタンパク質できており髪の毛のダメージが進んでしまうとメデュラまで達してしまいます。
メデュラは外的な刺激に弱く少しでもダメージ刺激が与えられるとすぐ空洞ができてしまいます。
メデュラがダメージするということはもうその髪の毛の寿命は終了ということになり、切れてなくなるのを待つのみとなります。

ケラチンタンパク質

髪の毛の主成分はタンパク質ですが、そのタンパク質のことをケラチンタンパク質と呼びます。
人が摂取したタンパク質は体の中で一度アミノ酸に分解され、そのアミノ酸が再合成することでケラチンタンパク質に生まれ変わります、
それは髪の毛の主成分となり90%を占めます。
普段の食事でタンパク質やアミノ酸が不足している方は髪質が悪くなるので、髪の悩みがある方は積極的にタンパク質やアミノ酸、その他ミネラルなどをバランスよく摂るようにしましょう。

髪のダメージ

パーマは髪のどこに作用するの?作用する箇所とダメージ

パーマは髪の毛の中の成分キューティクルからコルテックスまでを1液で分断し、ロッドで形を作って2液で再結合します。
一度断ち切ってしまうため髪の毛はその部分からダメージしてしまいます。

カラーリングは髪のどこに作用するの?色が発色する知識とダメージ

カラーリングは主に1剤と2剤に別れています。1剤は染料剤、2剤は過酸化水素です。
これらを混ぜてカラー剤として使われるのですが、カラーリングの作用はまず過酸化水素の作用でキューティクルを開きます。
そしてコルテックス部分のメラニン色素を分解し次に染料が入り込みます。

これがカラーの作用ですが、カラーリングを一度するだけでキューティクルにあるMEAという脂質は80%も失われます。
さらにキューティクルが剥がれていき、コルテックスにあるタンパク質や水分が流れ出てしまいます。

また、カラーリングを一度するとそのダメージは約1ヶ月続きます。
これを残留アルカリといい1ヶ月間ずっとタンパク質や水分が流れ出ていきます。

カラーの退色は流れだすタンパク質や水分と一緒に流れ出てしまいますから、だいたいカラーの持ちは1ヶ月とされています。
ただしカラーリングの色味にも左右されます。
アッシュなどの寒色系は色落ちが早く、赤などの暖色系は色持ちが多少良くなります。

その他の髪のダメージの原因

髪のダメージはこうしたパーマやカラーングによるダメージがほとんどです。
ですからパーマやカラーリングを指定ない人の髪の毛はかなり健康な状態です。
しかし、髪の毛が女性のように長くなればなるほど毛先からダメージが大きくなっていきます。
髪は一ヶ月で約1cm伸びます。
例えば根本から毛先までの長さが36cmあるとすると、毛先の毛は約3年前に生えてきた髪の毛になります。

髪は古くなるほどそれまで色々な外的刺激を受けます(紫外線や乾燥など)。
髪の毛が細い人ほどそのダメージは顕著に出てしまいますから、パーマやカラーリングをして無くても髪が長いということだけでハイダメージになってしまうこともあります。

まとめ

髪の毛の構造の説明をしているとどうしても髪のダメージのことまで話してしまいますが、髪の構造を知りたいということは髪のトラブルが気になるという方が多いので、髪の構造とダメージのことを中心にご紹介しました。
髪の構造を知っていればどのようなヘアケアをすればよいのか?
自分のダメージレベルはどの程度なのかが知ることができます。

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